勝てるスライスの技術
教材名 |
勝てるスライスの技術 |
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講師名 | 加藤武和 |
内容 |
(5枚組+特典2枚、CD1枚)
【Disc2】ボレーでのスライスを完全マスター
【Disc3】スライスサーブを完全マスター
【Disc4】スライスレシーブを完全マスター
【Disc5】スライススマッシュを完全マスター
特典: | 価格 |
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備考 |
管理人のレビュー
【Disc1】ストロークでのスライスを完全マスター
スクールで習うようなわりと普通の内容、教科書的。
自分はスライスが苦手ではないので、おさらいという感じで見た。
なお両手バックスライスについてもしっかり解説しているので、両手バックスライスの人にも参考になる。
【Disc2】ボレーでのスライスを完全マスター
年配の方向けにあえて足を動かさずに面作りを重視するボレーを教えている。楽ちんボレー。
個人的に楽なテニスが今後のテーマなので興味深く見た。
イメージとしてはコーチが生徒とのボレストをする時のボレーか。自分は楽をしつつも生徒が打ちやすいように返すボレー。
相手のレベルが上がると打ち込まれそうだが、まずは安定という意味では必要な技術だろう。
これができると気持ち的にも余裕ができそうだ。
軸足で打つボレーは今の自分の課題でもある。参考にしたい。
【Disc3】スライスサーブを完全マスター
教科書的な内容。特に目新しい解説はなかった。
イメージするコースと実際に入るコースの違いなど、スライスサーブを打てない人の導入としてはいいかも。
【Disc4】スライスレシーブを完全マスター
スライスリターンを上手いこと使えたらなと思っていたので、注目して見た。
アングルへ切れていくフォアスライスリターンとストレートロブのコンビネーションは使えそうだ。手首を内に入れるイメージをもってアングルを練習してみようと思う。
私はバックの逆クロスリターンが苦手なので、これをスライスでアングルに落とせればいいのだが、面が負けたり弾かれたりガシャったりと難しい。これを解決したかったがイメージだけで詳しい解説がなかった。タッチとか感覚というのは解説しずらいのは分かるが、もう少しなにか解説が欲しい気がした。
それと緩めのクセのないサーブだけでなく、回転系サーブや速いサーブに対する時のコツみたいなものが欲しかった。
スクールでやるリターン練習と同じイメージ。コーチのサーブが優しすぎて実践とは別物になりがち。基本バージョンだけでなく、レベルの高い実践的な技術も見せて欲しかった。
【Disc5】スライススマッシュを完全マスター
スライススマッシュを扱う教材は少ないので貴重である。
かなり角度をつけたスライススマッシュを教えている。たしかこれができれば決まりやすいと思う。相手が2バックになったときとかに使えそう。
なお番外編としてアドサイドで面を返してアングルに決めるリバーススマッシュの解説もある。
■総合評価
これだけストローク・ボレー・サーブ・スマッシュとスライス系の技術に特化した教材は他になく珍しい。
良くも悪くも真面目で教科書的な教材である。
スクールのレッスンがそのままDVDになったみたいな…
もちろんコーチは上手いのだろうが、楽に打てるスライスというのがコンセプトなためか、映像的に凄みを感じないのが残念。
うわっこんな滑ってるとか、すげえキレキレスライス!みたいな感動はない。
初〜中級者の方でまだスライスを打てない人が、最初の教科書として基礎を身につけるには最適な教材だと思う。
ただ一定以上のレベルでスライス系のショットが打てる人にとっては、何か新しい知識が得られるものではないだろう。
年配・女性の方向けということでその枠の中では十分通用するだろうし、もちろんスライス自体はとても有効なショットではある。
しかし販売ページにあるキャッチコピー”現役の学生に勝てる”というのはさすがに言い過ぎの感は拭えない。
追記:
ちなみにテニスコーチを職業としている私の弟はこの教材をもっと高く評価していた。
上達のヒント
フォアスライス:
必ずワンバウンドする前に面をセットする。胸から顔の高さでヒット。左手でバランスを取る。
スライスボレー:
あまり突っ込まない。ボール2個分打ちたい方へ押す。頭を動かさない=安定の秘訣。
スライスリターン:
アングルはボールのサイドをカットする。手首を入れるとアングルに行きやすい。直接ねらうのではなく、空いている穴へ落とすイメージで。
ロブはサイドアウトだけはしない。待って打たない。
スライススマッシュ:
体の回転を極力とめて面だけを入れる。