加藤季温の『ダブルスの試合を有利に運ぶための展開術』
教材名 |
加藤季温の『ダブルスの試合を有利に運ぶための展開術』 |
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講師名 | 加藤季温 |
内容 |
(4枚組+特典1枚)
【DISC2】オフェンスからの展開Vol.2
【DISC3】ディフェンスからの展開Vol.1
【DISC4】ディフェンスからの展開Vol.2
【特典DISC】ポイント取得イメージ映像
| 価格 |
17,800円(税込) |
備考 |
サンプル動画
管理人のレビュー
【DISC1】オフェンスからの展開Vol.1
【DISC2】オフェンスからの展開Vol.2
DISC1は、ストローク、アプローチ、サーブからのオフェンスが収録されている。
DISC2は、レシーブからのオフェンス、前衛時のオフェンス、ボレーVSボレー、スマッシュ、ショートクロス&ロブでのオフェンスなどが収録されている。
一番の気づきがあったのは、サーブからのオフェンス展開。
サーブのコースがセンターであれワイドであれ、基本的にサーバーはアングルをケア。前衛はセンターをケアするとよいということ。もちろん相手やペアとの兼ね合いもあるが、漠然としていたイメージがすっきりしてよかった。
【DISC3】ディフェンスからの展開Vol.3
【DISC4】ディフェンスからの展開Vol.4
DISC3はストロークからのディフェンス、アプローチに対するディフェンス、ナイスサービスに対するディフェンスを収録。
DISC4はナイスレシーブに対するディフェンス、ボレーVSボレー時のディフェンスを収録。
セカンドサーブが甘くなった場合は、前衛は動けない。センターに打ち込まれることを予測して、詰めすぎずしっかりケアすべしとのこと。
同じサーブからの展開でもナイスリターンが来そうであればディフェンスの意識が必要だ。
自分が(自分の中での)ナイスサーブを打っても、それだけで点をくれる相手もいれば、コントロールしてややこしい球を返してきたり、目の覚めるようなカウンターが飛んできたり、相手によって全く変わってくるのがテニスの難しいとこだよなーと思った。
そこはもう頭じゃない。経験を積んで自然に感じられるようになるしかないのだろう。
【特典DISC】ポイント取得イメージ映像
本編で紹介されたポイントパターンから解説を除きReplay映像だけを流しているDVD。
さくっと復習したり試合前にポジティブなイメージ作りをするのに役立つと思う。
最後になぜかNG集付き。なかなか型どおり行かないのがテニスだ(笑)
■総合評価
ただただ得点パターンを紹介するのではなく、その戦術が効果的な理由や、その時ペアはどうするべきか、予想外の展開になった場合に注意すべきこと、というようなことまでも丁寧に解説してくれている。実践的で丁寧な作りのDVDだと思った。
前作の絶対戦術は、まとまりが無く内容もやや物足りない印象だったが、今作は個人的には十分満足できる内容だった。オフェンス系・ディフェンス系というまとめ方は珍しいが、これはこれでありかなと思う。サーブ、リターン時の展開に関してはきちんとデュースサイド、アドサイド別に収録されているのも○。ボリューム的にも満足できた。
戦術の教材なのである程度いろいろな技術が無いと成り立たないが、中級者以上の人には幅広く役立つ内容だと思う。こういう戦術の教材は実力が拮抗している相手との試合で特に役立つと思う。
加藤季温さんのダブルス戦術DVDを買うならまずはこれから。持っておいて損はない教材だ。
上達のヒント
■アプローチからのオフェンス展開
1.深いアプローチ→アングルボレー
2.スライスで浅めにアプローチ→浮いた球をアタック
3.ドロップショット→やっと返してきた球を決める
■ボレーVSボレーでのオフェンス
1.ボレーが苦手な方の相手に対し2対1を作り、詰めて決める。
2.相手より早く2人同時に詰めて決める(ロブで切り返されないよう一発or二発で決める)
3.相手が上手くで速い球でチャンスが来ない時:相手の足元にふわっと緩い球→詰めて決める
■オフェンスまとめ
・オフェンスといってもハードヒットだけではなく、クレバーに攻めるべき。
・引き出しが多いプレーがプレッシャーを与える。
・無理をしない。無駄をしない。
■ストロークでのディフェンス
1.雁行陣で相手の深い球→カットボレーで対応
2.相手が並行陣→ストレートロブで抜く
3.相手が並行陣→クロスの相手にバックハンドボレーをさせる(角度が付きにくい)
■相手のアプローチに対するディフェンス
1.相手の足元に緩く沈める(速い球を打たない)→浮いてきた球を決める
2.即クロスロブを打つとまだ詰めていない→2本目以降でロブを選択する
3.センター寄りに深くきたらストレートにスライスロブ
■ディフェンスまとめ
・ディフェンス=ロブやスライス、という浅い話ではない。
・いかにディフェンス→オフェンスに持っていくか。
・強気のディフェンスをすべし。